2016年1月14日 (仮訳)タスマニア北西部、ターカイン地域産のヒメサネゴケ属地衣の新種 McCarthy, PM., 2015. A new species of Lithothelium (lichenized Ascomycota, Pyrenulaceae) from the Tarkine region, north-western Tasmania. Telopea. Available at: http://openjournals.library.usyd.edu.au/index.php/TEL/article/view/8890 [Accessed January 13, 2016]. 【R3-02561】2016/01/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タスマニア島の冷温帯雨林でAnodopetalum biglandulosumの枝に発生した地衣の一種を検討し、Lithothelium kantvilasiiとして新種記載した。 本種は地衣体が樹皮内生で類白色、被子器の頂部に孔口を有し、子嚢胞子が無色で3隔壁を有することなどで特徴づけられた。 また、オーストラリアおよびクリスマス島に産するヒメサネゴケ属地衣7種の検索表を掲載した。 Australia, Tasmania, Savage River National Park: E side of Baretop Ridge (新種) Lithothelium kantvilasii P.M.McCarthy 語源…タイプ標本の採集者であるタスマニア島の地衣学者、Gintaras Kantvilas氏に献名 【よく似た種との区別】 Lithothelium hieroglyphicum オーストラリアに分布する 樹上生である 本種と異なりタスマニア島ではなく本土(ニューサウスウェールズ州)などに分布する 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子器がほとんどの場合単生するのではなくほとんどの場合側面が融合する 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく赤褐色 本種と異なり子嚢胞子が3隔壁を有するのではなく類石垣状 Lithothelium hyalosporum 本種と異なりオーストラリアではなく北半球温帯~熱帯に分布する 本種より子器の幅が広い 本種と異なり孔口が頂生ではなく偏心生 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種より”apical lumina”のサイズが比較的小さい Lithothelium illotum 本種と異なりオーストラリアではなく新熱帯に分布する 本種より子器の幅が広い 本種と異なり孔口が歪んだ形状をしている 本種と異なり子実層がアミロイド 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Lithothelium microsporum 子器が単生する 本種と異なりオーストラリアではなくフロリダ州などに分布する 本種より子器の幅が広い 本種と異なり孔口が頂生ではなく偏心生 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Lithothelium japonicum(ヒメサネゴケ) 本種と異なり地衣体が類白色ではなく帯オリーブ色 本種と異なり子実層に油滴を含む